近年は夫婦2人暮らしで共働きの世帯が増えていますよね。
「子供を作る予定はないからワンちゃんを飼いたいな」「休日にワンちゃんと一緒にリフレッシュしたい!」
このように考えるご家庭は増えつつあります。
しかし実際「初めてのワンちゃん選びってどうしたらいいの?」「ワンちゃんと生活したいけど、何をしたらいいのか?」と迷ってしまいますよね。
そこで本記事では、初めてのワンちゃんの選び方と事前に準備しておくことを紹介します。
大切な家族の一員になるワンちゃんの選び方や事前準備の参考にしてみてください。
育てやすい犬の選び方5選

ここでは育てやすい犬の選び方を5つ紹介します。
1.「長毛種」「短毛種」別で選ぶお手入れ方法
犬種には大きく分けて「長毛種」と「短毛種」があり、それぞれの特徴も選ぶポイントになるでしょう。
なぜなら「長毛種」と「短毛種」では、お手入れの方法や頻度が違うからです。
「長毛種」は長い被毛に覆われている犬種で「ヨークシャーテリア」「ポメラニアン」「シーズー」などを指します。

また「短毛種」は毛の長さが短い犬種で「トイ・プードル」「チワワ」「柴犬」などの犬が代表的でしょう。

お手入れ内容を以下にまとめたので参考にしてみてください。
お手入れ内容 | 頻度(長毛種) | 頻度(短毛種) |
---|---|---|
ブラッシング | 毎日 | 2〜3日に1回 |
シャンプー | 皮膚が健康な犬は1~2週間に1回程度 | 皮膚が健康な犬は1~2週間に1回程度 |
歯磨き | 毎日 | 毎日 |
爪切り | 3週間~1か月に1回程度 | 3週間~1か月に1回程度 |
耳掃除 | 2週間に1回程度 | 2週間に1回程度 |
涙やけの予防 | 眼の周りの涙をこまめに拭き取る | 眼の周りの涙をこまめに拭き取る |
日々のお手入れがしやすい犬種を選ぶこともポイントの1つです。
2.しつけがしやすい
「しつけ」がしやすいワンちゃんを選ぶことも1つのポイントで、一般的に賢い犬種と言われているのは「トイ・プードル」「ゴールデン・レトリーバー」「ラブラドール・レトリーバー」などです。

初めてのワンちゃんとの生活に不安や戸惑いを感じるのは当然でしょう。
以下で「基本しつけ5つ」をまとめたので参考にしてみてください。
しつけの指示 | 指示する場面と効果 |
---|---|
アイコンタクト | 飼い主のほうを見てほしいときに、愛犬と目を合わせること |
オスワリ | 一時的に犬の動きを止めること |
フセ | 「オスワリ」より伏せの態勢は立ち上がるのに時間がかかるため、「オスワリ」より長い時間待ってもらうときに役立つ |
マテ | そのままのポーズで「待つ」そして飼い主から合図があるまでそのまま待たせること |
オイデ | 愛犬が走り寄ってきてくれることで信頼関係を深めたり、犬を呼び戻したりすることでトラブルや事故の予防のために効果がある |
「しつけ」がしやすいワンちゃんを選ぶことで、お手入れが楽になりお散歩や日々の様々な場面で役立ちます。
3.性格がおとなしい
初心者の方は、比較的穏やかでおとなしい犬種と言われている「ラブラドールレトリバー」「フレンチブルドッグ」「トイプードル」などを選ぶのがおすすめです。

なぜなら、飼い主がお仕事の日におとなしいワンちゃんなら近隣に迷惑をかける心配も軽減できるからです。
具体的に、性格が穏やかでおとなしい犬は、飼い主だけでなく他のワンちゃんとお友達になれたり、友人とも上手く馴染んでくれたりする特性を持っているでしょう。
おとなしいワンちゃんなら居住地がマンションや集合住宅、どのような環境でも良い子にしてくれる傾向にあります。
4.運動量が適度
飼い主がワンちゃんにとって適度な運動量を確保できるか確認しましょう。
運動量とは、主に散歩時間の目安で「小型犬」「中型犬」「大型犬」と個体の大きさによって適切な散歩時間が変わるからです。
毎日、ワンちゃんにとって適切な散歩をさせてあげれば健康状態を保てたり、リラックスできたりします。
ストレスをためることがなければ、いたずらすることなく飼い主が帰ってくるのを楽しみにお留守番してくれます。
具体的な散歩時間や回数は以下を参考にしてみてください。
- 小型犬:1日2回、1回20~30分程度
- 中型犬・大型犬:1日2~3回、1回30分~60分程度
犬の散歩時間も大切ですが、飼い主が負担にならない運動量の犬種を選ぶことも重要です。
5.飼い主になつきやすい
飼い主になつきやすい犬種を選ぶことも大切です。
なつきやすい犬種を選ぶことで「お手入れ」「しつけ」「散歩」がしやすくなるからです。
具体的には「トイプードル」「ヨークシャーテリア」「チワワ」などが代表的でしょう。

しかし「なつきやすい特性の犬種を選べば大丈夫」ということではなく、あくまで個体差があります。
犬の特性だけでなく、生後2〜3か月くらいの犬を選べば、自我が芽生えるまえに飼い主や自宅の環境に順応する可能性が高いため、なつきやすくなります。
犬種選びに迷うことは当然なので、ペットショップやブリーダーで直接触れ合ってみると「このワンちゃんがいい!」と感じられるでしょう。
犬を飼う前に確認すべき住環境3つ

ここでは住まいの環境でワンちゃんを選ぶポイントを紹介します。
1.自宅は犬が落ち着ける環境か?
ワンちゃんが快適に暮らせる環境とスペースを事前に準備することは大切です。
実際にワンちゃんを自宅にお迎えして「階段から転倒してしまった」「走って転んでケガをし
た」といったトラブルはつきものだからです。
具体的には「床に滑り止めマットを敷く」「ワンちゃんの行動範囲以外は行けないための柵の設置」といった対策をしておくと安心ですよね。
犬が落ち着ける場所にケージや寝るスペースを確保しておく準備も必要です。
ワンちゃんが快適に暮らせる環境の準備をしておきましょう。
2.家からのお散歩コースはあるか?
お家で落ち着ける環境も大事ですが、ワンちゃんにとってお散歩はとても重要です。
お散歩がストレス発散になったり、自然を感じたり、ワンちゃんは屋外でもたくさんのことを学べるからです。
休日にお出かけをしたり、ドッグランへ行ったりすることもワンちゃんにとっては楽しみですが、毎日のお散歩コースが快適なことはワンちゃんにとって嬉しい限りでしょう。
自宅からのお散歩コースを実際に歩いてみると良いです。
3.動物病院が近くにあるか?
ワンちゃんを飼う前に近所の動物病院を調べておくと良いでしょう。
毎年の予防接種など国で義務付けられていること以外にもワンちゃんの急な体調不良やケガで病院へ行く機会はあります。
特に、ワンちゃんをお迎えしてすぐは、環境の変化で体調を崩すことも多いです。
事前に近くの動物病院の診療時間や休診日、混雑状況などを調べておくとワンちゃんの負担を軽減できるので安心ですよね。
また、かかりつけの獣医に定期的に診てもらえることは飼い主にとっても安心材料です。
犬を飼う前に事前に準備しておくこと

ここでは、ワンちゃんを飼うために必要な生活用品をまとめてあります。
お迎え当日に慌てることがないよう以下を参考にしてみてください。
犬に必要な生活用品 | 用途 |
---|---|
ケージとサークル | 犬の居場所として、しつけのトレーニングにも使用可能 |
キャリー | ケージに入れておくとキャリーに慣れるので、病院やお出かけの時に便利 |
ベッド | 犬が安心して休めるもの |
トイレ用品 | トイレトレーやトイレシート |
犬用の食器 | 食事やケージに設置できる給水ボトル |
首輪やリード | 散歩をする際に必要 |
お手入れ用品 | 歯ブラシ・綿棒・爪切りなど |
おもちゃ | ロープやワンちゃん用のぬいぐるみ |
フード | ワンちゃんの年齢に合ったもの |
他にも以下のような便利グッズもたくさんあります。
- ペット見守りカメラ:お留守番をさせている時にワンちゃんの様子が分かるもの
- 犬自動給餌器:帰宅が遅くなる時に自動でフードをあげられるもの
生活していく中でワンちゃんも飼い主もより快適に過ごせるものを見つけてくださいね。
最初に揃えたからと言って安心せず、犬の成長に合わせて買い替えるもの、消耗品が不足していないかなどの確認は必要です。
どのようにワンちゃんを育てる?

結論から言うと同じ犬種でも個体差があるので、特徴がすべてあてはまるわけではありません。
なぜなら、犬種や特徴はある程度の目安なので、個体により様々だからです。
しっかり自分のワンちゃんと向き合い、フードの量やお散歩の時間や回数など、ワンちゃんの体調を観察しながら臨機応変に対応していくことが大切です。
犬は基本的に飼い主のライフスタイルに合わせてくれる順応性があるので、ご飯や散歩の時間も飼い主が決めてしつけや育て方を工夫してみてくださいね。
お迎えしてすぐの時期は、ワンちゃんの性格や接し方に戸惑う事もあるので、しつけ教室やドッグトレーナーに相談するのも選択肢の1つです。
まとめ:ワンちゃんは家族!ずっと一緒に生活しやすい子を選ぼう

初めてのワンちゃん選びや事前準備を知り「こんなワンちゃんと暮らしたいな」「早く一緒に遊びに行きたいな」と気持ちが高まってきましたよね。
ワンちゃんを育てることで、飼い主自身も成長していけたと感じている方はたくさんいます。
同じ犬種でも、育てる飼い主の愛情の与え方や接し方にワンちゃんが応えてくれるのも楽しみの1つです。
自分のお気に入りのワンちゃんを選び、家族の一員として新しいライフスタイルを楽しんでいきましょう。
ライター/志木あきこ
本記事は、Webライターのオンラインスクール「ライターズプラス」の受講生作品です。
※受講生がイチから制作しており、講師や編集者の手は加えていません。